Fleeting Life
Fleeting Life
儚くも美しき人生
何年か前に PSP でプレイしたのを、今になって PS2 でやり直した。
いや、単純に見つけたから買っただけで深い意味はないぞ。割と詰まるゲームかと
思ってたが、攻略なしでもサクサク進めて、どちらかというと味気ないくらいだった。
前遊んだ時は、攻略ガン見でようやくだったような気がしたが、こんなもんだったか。
…と思うほどこのゲームは甘くなかった。一周してから攻略サイト覗いてみたら
まあ出るわ出るわ寄り道の数々。これ全部回るのにガン見してたんだな、当時の俺…
しかも、そのほとんどが後の展開に関わってくるものばかりで、疑問だった部分への
回答にもなっているという。おかげで、大体のイベント網羅することになったわ。
しかし、やっぱりこのシナリオよく出来てるわ。ありとあらゆる事象が未来のどこかに
つながっていくのは見ていて清々しい。主人公が結局誰だったのかは疑問が残るが、
それ以外は綺麗につながってるんじゃないかと。そして何より、全 ED を迎えた後の
エクストラ ED の存在が大きい。実際、これ目当てでやり直そうと思ったんだし。
序盤からメタ発言連発で最終目的を果たそうと躍起になる主人公が痛快すぎる。
周回要素は数あれど、主人公が周回を自覚して話を進めるゲーム、ましてや序盤から
いきなり全ての元凶を潰しにかかる展開というのも珍しいのではないだろうか。
ただ、こうなると本来関わるはずだった人物たちと触れ合う機会すらなくなるわけで、
そこが少し寂しいところではある。いや、関わらないことこそがお互いにとって一番の
幸せだというのは分かっているが、それまでいろんなイベントを経験してるだけにね…
身も蓋もない豪快な ED であると同時に、物悲しさも兼ね備えた ED という。
まあ、これも全 ED を網羅して、全てを理解したプレイヤーへのご褒美的なものと
解釈すれば合点はいくが。何だかんだで、一矢報いれる展開が 1 つしかないからね。
フラストレーションが溜まったところであのオチとなれば、気も収まるってもんよ。
一周が短く周回しやすいので、興味があるならオススメ。ただし、イベントは
一度見ないとスキップできないという昔ながらの仕様なので、その辺は覚悟の上で。
あと、やればやるほど単調な作業めいてくるので、その辺も覚悟の上で。
いや、単純に見つけたから買っただけで深い意味はないぞ。割と詰まるゲームかと
思ってたが、攻略なしでもサクサク進めて、どちらかというと味気ないくらいだった。
前遊んだ時は、攻略ガン見でようやくだったような気がしたが、こんなもんだったか。
…と思うほどこのゲームは甘くなかった。一周してから攻略サイト覗いてみたら
まあ出るわ出るわ寄り道の数々。これ全部回るのにガン見してたんだな、当時の俺…
しかも、そのほとんどが後の展開に関わってくるものばかりで、疑問だった部分への
回答にもなっているという。おかげで、大体のイベント網羅することになったわ。
しかし、やっぱりこのシナリオよく出来てるわ。ありとあらゆる事象が未来のどこかに
つながっていくのは見ていて清々しい。主人公が結局誰だったのかは疑問が残るが、
それ以外は綺麗につながってるんじゃないかと。そして何より、全 ED を迎えた後の
エクストラ ED の存在が大きい。実際、これ目当てでやり直そうと思ったんだし。
序盤からメタ発言連発で最終目的を果たそうと躍起になる主人公が痛快すぎる。
周回要素は数あれど、主人公が周回を自覚して話を進めるゲーム、ましてや序盤から
いきなり全ての元凶を潰しにかかる展開というのも珍しいのではないだろうか。
ただ、こうなると本来関わるはずだった人物たちと触れ合う機会すらなくなるわけで、
そこが少し寂しいところではある。いや、関わらないことこそがお互いにとって一番の
幸せだというのは分かっているが、それまでいろんなイベントを経験してるだけにね…
身も蓋もない豪快な ED であると同時に、物悲しさも兼ね備えた ED という。
まあ、これも全 ED を網羅して、全てを理解したプレイヤーへのご褒美的なものと
解釈すれば合点はいくが。何だかんだで、一矢報いれる展開が 1 つしかないからね。
フラストレーションが溜まったところであのオチとなれば、気も収まるってもんよ。
一周が短く周回しやすいので、興味があるならオススメ。ただし、イベントは
一度見ないとスキップできないという昔ながらの仕様なので、その辺は覚悟の上で。
あと、やればやるほど単調な作業めいてくるので、その辺も覚悟の上で。
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最近触れる機会があったので、久しぶりに引っ張り出してみた。
このゲーム、終盤で明かされる世界の真実と ED 分岐が好きなのよね。
簡単に説明すると、南極から殺人ウイルスが吹き出して世界崩壊、残された人類は
環境が元に戻るまで宇宙で待つ組と、現環境に適応した新人類になろう組に分かれる。
で、後者によって作られたのがプレイヤー。極めて人に近い生命体まで進化させ、
そこから環境適応因子を取り出し、人類に移植することで現環境に適応した新人類を
作り出そうとしていた。しかし、そもそもの発端となったウイルスは、何と地球が
自然を汚す人類を絶滅させるために放ったものだったことが判明する。
人類の目論見は成功するが、研究施設は移植を待たずして動物たちの襲撃に遭う。
処分されるはずだったプレイヤーは開放され、研究者の一人から「居住区にいる
女子供らだけは助けてほしい」と頼まれる。で、ここからが最大の分岐点。
人類の生き残りを由としない地球から「お前こそ次代の長にふさわしい」と
太鼓判を押される。「ただし、生命の長は 1 種に限られる」とも。つまり、自分か
人類か、どちらか選べと。普通なら自己犠牲精神を発揮して人類を守るのが筋だが、
実は人類を見捨てる選択をすることもできる。その演出がまた冷酷かつ秀逸。
居住区を出た途端、主観に変わる視点。一つづつ部屋を巡り、人間がいれば抹殺。
そして最後の部屋。誰もいないことを確認し部屋を出るのだが、その直後物音が響く。
戻ってみるとそこには最後の一人。ここで視点が反転し人間側、つまりプレイヤーを
見つめる視点へと変わる。そして今まで喋らなかったプレイヤーからの衝撃の一言。
「死ね、人類」
冷徹に振り下ろされる右腕。赤く染まる視界。そしてスタッフロール…
この流れがたまらなく好きなの。今まで動かしてきたプレイヤーが自分の意志で
反旗を翻す展開もそうだが、最後の最後で人間側に視点が移る演出が最高にクール。
確かに、自分たちも立場は人間側だよなぁって。ここでそのことに気付かされる。
視点が変わると同時にこちらの操作を離れて動き出したり、最後に喋るのも、
もう「プレイヤー」ではないんだなってのが伝わってきてゾッとする。特に後者。
何より、その衝撃的な内容と視点が反転するのもあって、ここはマジで怖い。
ただ、最後のプレイヤーの姿が反映されるので、ダサい生き物になってたりすると
怖さ半減どころか、返り討ちにできそうな感じになるかも。そこはお遊びの範疇か。
でも、やっぱり最後は DEMON でカッコよく締めたいよ。揃うかは割と運だが。
興味を持ったならぜひ…と言いたいところだが、この終盤に至るまでの流れが
本当に誇張なく単調なので、あまりオススメしない。だからこそネタばらしたんだし。
ただ、その単調さがあればこその怒涛の展開だとも思うので、機会があればぜひ。
つーか、一度は攻略サイトまで作ったからね。今はもう潰しちゃったけど。
まあ、アーカイブは残してあるんで、欲しけりゃ探せ。背袋の全てをそこn(ry
このゲーム、終盤で明かされる世界の真実と ED 分岐が好きなのよね。
簡単に説明すると、南極から殺人ウイルスが吹き出して世界崩壊、残された人類は
環境が元に戻るまで宇宙で待つ組と、現環境に適応した新人類になろう組に分かれる。
で、後者によって作られたのがプレイヤー。極めて人に近い生命体まで進化させ、
そこから環境適応因子を取り出し、人類に移植することで現環境に適応した新人類を
作り出そうとしていた。しかし、そもそもの発端となったウイルスは、何と地球が
自然を汚す人類を絶滅させるために放ったものだったことが判明する。
人類の目論見は成功するが、研究施設は移植を待たずして動物たちの襲撃に遭う。
処分されるはずだったプレイヤーは開放され、研究者の一人から「居住区にいる
女子供らだけは助けてほしい」と頼まれる。で、ここからが最大の分岐点。
人類の生き残りを由としない地球から「お前こそ次代の長にふさわしい」と
太鼓判を押される。「ただし、生命の長は 1 種に限られる」とも。つまり、自分か
人類か、どちらか選べと。普通なら自己犠牲精神を発揮して人類を守るのが筋だが、
実は人類を見捨てる選択をすることもできる。その演出がまた冷酷かつ秀逸。
居住区を出た途端、主観に変わる視点。一つづつ部屋を巡り、人間がいれば抹殺。
そして最後の部屋。誰もいないことを確認し部屋を出るのだが、その直後物音が響く。
戻ってみるとそこには最後の一人。ここで視点が反転し人間側、つまりプレイヤーを
見つめる視点へと変わる。そして今まで喋らなかったプレイヤーからの衝撃の一言。
「死ね、人類」
冷徹に振り下ろされる右腕。赤く染まる視界。そしてスタッフロール…
この流れがたまらなく好きなの。今まで動かしてきたプレイヤーが自分の意志で
反旗を翻す展開もそうだが、最後の最後で人間側に視点が移る演出が最高にクール。
確かに、自分たちも立場は人間側だよなぁって。ここでそのことに気付かされる。
視点が変わると同時にこちらの操作を離れて動き出したり、最後に喋るのも、
もう「プレイヤー」ではないんだなってのが伝わってきてゾッとする。特に後者。
何より、その衝撃的な内容と視点が反転するのもあって、ここはマジで怖い。
ただ、最後のプレイヤーの姿が反映されるので、ダサい生き物になってたりすると
怖さ半減どころか、返り討ちにできそうな感じになるかも。そこはお遊びの範疇か。
でも、やっぱり最後は DEMON でカッコよく締めたいよ。揃うかは割と運だが。
興味を持ったならぜひ…と言いたいところだが、この終盤に至るまでの流れが
本当に誇張なく単調なので、あまりオススメしない。だからこそネタばらしたんだし。
ただ、その単調さがあればこその怒涛の展開だとも思うので、機会があればぜひ。
つーか、一度は攻略サイトまで作ったからね。今はもう潰しちゃったけど。
まあ、アーカイブは残してあるんで、欲しけりゃ探せ。背袋の全てをそこn(ry
久々にトロコン。こういう丁寧な作りのゲームがやりたかった。
キャラといいシナリオといい BGM といい、こうも好みと噛み合ったゲームも珍しい。
このゲームをプレイする機会を与えてくれたフリープレイには深く感謝したい。
さて本題。ジャンルは TPS になるのかな。なので、AIM 力がないと結構難しい。
が、救済措置もあり、相方が無双を繰り広げるモードがある。当然、専用のゲージがないと
使えないのだが、難易度によっては自動で回復するので、AIM 力がなくてもどうにかなる
初心者に優しい仕様となっている。とはいえ、使いすぎるとつまらなくなるので節度を守って。
いわゆるヘッドショット的な要素もあるのだが、そのメリットがとんでもない。
まず、HS が決まった次の弾は威力と判定が大幅に強化される。そのため、次の HS が
狙いやすくなる。仮に外したとしても、雑魚なら一撃で倒せるという破格の強さ。
さらに、HS で倒した敵は必ず金のモノクマメダルを落とす。モノクマメダルとは
キャラの強化などに使うポイントで、銅・銀・金の順に価値が上がる。雑魚が落とすのは
大抵が銅か銀なので、確実に金を落とさせる HS がとても重要になってくるのだ。
なお、回復アイテムも抽選に入るので、意図して稼ぐならほぼ HS 必須。
ここまでメリットがある上に一撃死という破格のメリットが、このゲームの HS の価値を
大幅に上げている。だけに、狙いすぎて余計な消耗を強いられることもあるが、そのストレスを
発散するジェノサイドモードという構図と考えると、なかなか噛み合っているのではないかと。
敵とこちらの攻撃の種類も豊富で、組み合わせ次第で多勢に無勢をひっくり返すことすら
できるのが面白いところ。例えば、他の敵を呼ぶ個体に踊らせて動きを止める弾を打つと、
敵を引きつけた上で釘付けにすることができる。そこに周辺を巻き込む弾を撃ち込んだり、
自爆する敵を使って一網打尽にしたりといった感じ。こういう戦略の組み立てがまた楽しい。
また、ステージのところどころにそういったギミックを駆使して進む部屋もあり、
最適解で攻略すればクリア後の評価につながる。どちらかというと、敵や弾の特性を
理解させるため、もしくは復習のためといった感じか。そこまで捻った問題はなく、
手順さえ間違えなければ簡単かつ爽快に突破できるのが気持ちいい。
シナリオは至るところの伏線を丁寧に回収し、その上で軟着陸させた感じ。
問題を残さず綺麗に解決するのではなく、残った問題はこれから解決していこうという、
よく言えば現実的、悪く言えば続編ありきなオチ。まあ、残った問題の規模が規模なだけに、
むしろこういう落とし方でいいと個人的には思った。いや、あれ全部かたすの無理っしょ。
何より、ファンタジー抜きの現代が舞台なら、こういうオチの方が合ってるだろうと。
悪者の大将倒せばハッピーエンドとはいかんのですよ。現実も綺麗事だけじゃ回らんし、
そういうモヤモヤを残しつつも、なお希望が持てる綺麗なオチだったんじゃないかと。
個人的には大満足。めちゃ熱いクライマックスだったし、言うことないわ。
正直、掴みは悪かったよ。「ああ、いつもの中二ラノベ系か」とか思ってたんだが、
キャラ同士のやりとりがすごい丁寧なのよね。無駄な会話が一つもないというか。
言い争い一つとっても、大抵「面倒くせぇ…」とか「いいから先進めや」ってなるんだが、
これに関しては見入っちゃう。お互いの言い分に耳を傾けたくなる説得力がある。
特に顕著なのが終盤のやりとり。えれえ長いこと二択を迫られるんだが、お互いの
言い分を聞けば聞くほど、もっと聞いてたくなるのよ。面倒だからサクッと終わらせようって
大抵思うところなんだが、「そこまで言うなら最後まで付き合ってやろうじゃん」って、
逆に聞く姿勢に入っちゃったし。本当に展開の丁寧さと言葉の説得力がヤバい。
そんな感じで、最後まで飽きずにクリアできた。しいて不満を挙げるなら、
メダルの出現率が異様に低いことか。アイテムのドロップ率を上げるスキルがあるんだが、
出てくる大半が回復アイテム。ライフが満タンの時でも出てくるため、とにかくウザい。
7~8 体まとめて倒して回復 6 とかザラだし。そこだけとにかく辛かった。
あと、自分の AIM 力に凹まされることがかなり。当てる時は当てるんだけどね…
かといって、ジェノサイドに頼りっきりだと稼げないし。それに加え、上記の回復出すぎ問題が
苛立ちに拍車をかけたりで心が折れかけた部分はある。ただ、これは自分側の問題であって、
ゲームに問題があったわけではないことを断っておく。本当に面白いゲームですはい。
つーことで、全力でオススメ。キャラの合う合わないは、まあ個人の好みもあるので。
ツッコミ役がダウナー系だったのが、自分の嗜好にハマったかなと。あと、主人公が
妙に発育のいいショートボブ妹キャラだったのも。そんな娘が訳も分からず殺し合いに
身を投じ、凹む度に毒舌混じりの激励を受けて立ち直る、その掛け合いが面白かった。
本当、キャラクターの変わってく描写がすごく丁寧でね。何も変わってないように見えて、
いつの間にかすごいことになってたっていう、そういう劇的な変化が訪れない感じがよかった。
何かこう、場面ごとにキャラ変わるみたいなことがなくて本当によかった。スイッチ入る的な。
そういう雑な描写があるものだと思ってた、最初は。バカなこと考えててすいませんでした。
とりあえず、ダンガンロンパ 1・2 リロード買ってきたので、続けてやります。
ジャンルが違うという不安はあるものの、このゲームの実績を鑑みれば大丈夫だろう。
つーか、ゲーム内で 1 のネタバレかなり喰らったんだがね。そのおかげで興味持った部分も、
まああるといえばあるが。何にせよ、vita 持ってるならやるべき。つーかやれよ☆
キャラといいシナリオといい BGM といい、こうも好みと噛み合ったゲームも珍しい。
このゲームをプレイする機会を与えてくれたフリープレイには深く感謝したい。
さて本題。ジャンルは TPS になるのかな。なので、AIM 力がないと結構難しい。
が、救済措置もあり、相方が無双を繰り広げるモードがある。当然、専用のゲージがないと
使えないのだが、難易度によっては自動で回復するので、AIM 力がなくてもどうにかなる
初心者に優しい仕様となっている。とはいえ、使いすぎるとつまらなくなるので節度を守って。
いわゆるヘッドショット的な要素もあるのだが、そのメリットがとんでもない。
まず、HS が決まった次の弾は威力と判定が大幅に強化される。そのため、次の HS が
狙いやすくなる。仮に外したとしても、雑魚なら一撃で倒せるという破格の強さ。
さらに、HS で倒した敵は必ず金のモノクマメダルを落とす。モノクマメダルとは
キャラの強化などに使うポイントで、銅・銀・金の順に価値が上がる。雑魚が落とすのは
大抵が銅か銀なので、確実に金を落とさせる HS がとても重要になってくるのだ。
なお、回復アイテムも抽選に入るので、意図して稼ぐならほぼ HS 必須。
ここまでメリットがある上に一撃死という破格のメリットが、このゲームの HS の価値を
大幅に上げている。だけに、狙いすぎて余計な消耗を強いられることもあるが、そのストレスを
発散するジェノサイドモードという構図と考えると、なかなか噛み合っているのではないかと。
敵とこちらの攻撃の種類も豊富で、組み合わせ次第で多勢に無勢をひっくり返すことすら
できるのが面白いところ。例えば、他の敵を呼ぶ個体に踊らせて動きを止める弾を打つと、
敵を引きつけた上で釘付けにすることができる。そこに周辺を巻き込む弾を撃ち込んだり、
自爆する敵を使って一網打尽にしたりといった感じ。こういう戦略の組み立てがまた楽しい。
また、ステージのところどころにそういったギミックを駆使して進む部屋もあり、
最適解で攻略すればクリア後の評価につながる。どちらかというと、敵や弾の特性を
理解させるため、もしくは復習のためといった感じか。そこまで捻った問題はなく、
手順さえ間違えなければ簡単かつ爽快に突破できるのが気持ちいい。
シナリオは至るところの伏線を丁寧に回収し、その上で軟着陸させた感じ。
問題を残さず綺麗に解決するのではなく、残った問題はこれから解決していこうという、
よく言えば現実的、悪く言えば続編ありきなオチ。まあ、残った問題の規模が規模なだけに、
むしろこういう落とし方でいいと個人的には思った。いや、あれ全部かたすの無理っしょ。
何より、ファンタジー抜きの現代が舞台なら、こういうオチの方が合ってるだろうと。
悪者の大将倒せばハッピーエンドとはいかんのですよ。現実も綺麗事だけじゃ回らんし、
そういうモヤモヤを残しつつも、なお希望が持てる綺麗なオチだったんじゃないかと。
個人的には大満足。めちゃ熱いクライマックスだったし、言うことないわ。
正直、掴みは悪かったよ。「ああ、いつもの中二ラノベ系か」とか思ってたんだが、
キャラ同士のやりとりがすごい丁寧なのよね。無駄な会話が一つもないというか。
言い争い一つとっても、大抵「面倒くせぇ…」とか「いいから先進めや」ってなるんだが、
これに関しては見入っちゃう。お互いの言い分に耳を傾けたくなる説得力がある。
特に顕著なのが終盤のやりとり。えれえ長いこと二択を迫られるんだが、お互いの
言い分を聞けば聞くほど、もっと聞いてたくなるのよ。面倒だからサクッと終わらせようって
大抵思うところなんだが、「そこまで言うなら最後まで付き合ってやろうじゃん」って、
逆に聞く姿勢に入っちゃったし。本当に展開の丁寧さと言葉の説得力がヤバい。
そんな感じで、最後まで飽きずにクリアできた。しいて不満を挙げるなら、
メダルの出現率が異様に低いことか。アイテムのドロップ率を上げるスキルがあるんだが、
出てくる大半が回復アイテム。ライフが満タンの時でも出てくるため、とにかくウザい。
7~8 体まとめて倒して回復 6 とかザラだし。そこだけとにかく辛かった。
あと、自分の AIM 力に凹まされることがかなり。当てる時は当てるんだけどね…
かといって、ジェノサイドに頼りっきりだと稼げないし。それに加え、上記の回復出すぎ問題が
苛立ちに拍車をかけたりで心が折れかけた部分はある。ただ、これは自分側の問題であって、
ゲームに問題があったわけではないことを断っておく。本当に面白いゲームですはい。
つーことで、全力でオススメ。キャラの合う合わないは、まあ個人の好みもあるので。
ツッコミ役がダウナー系だったのが、自分の嗜好にハマったかなと。あと、主人公が
妙に発育のいいショートボブ妹キャラだったのも。そんな娘が訳も分からず殺し合いに
身を投じ、凹む度に毒舌混じりの激励を受けて立ち直る、その掛け合いが面白かった。
本当、キャラクターの変わってく描写がすごく丁寧でね。何も変わってないように見えて、
いつの間にかすごいことになってたっていう、そういう劇的な変化が訪れない感じがよかった。
何かこう、場面ごとにキャラ変わるみたいなことがなくて本当によかった。スイッチ入る的な。
そういう雑な描写があるものだと思ってた、最初は。バカなこと考えててすいませんでした。
とりあえず、ダンガンロンパ 1・2 リロード買ってきたので、続けてやります。
ジャンルが違うという不安はあるものの、このゲームの実績を鑑みれば大丈夫だろう。
つーか、ゲーム内で 1 のネタバレかなり喰らったんだがね。そのおかげで興味持った部分も、
まああるといえばあるが。何にせよ、vita 持ってるならやるべき。つーかやれよ☆
プロフィール
tmyk
2 しゅうねんドクター
ID:52111456
ID:52111456
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