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Fleeting Life

Fleeting Life

儚くも美しき人生
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うむ、やはり重い…あむって開幕から厄介に追われてる場面だからもうその時点で
結構心削られるんだけど、次いで 2 回目がその厄介との直接対決になるのがね…ここでもう
折れて止めちゃう心の弱いオタクはいそうな気はする。で、ここ乗り越えても次のイベントが
トオルちゃんとお話ししたかったからシーシャの勉強してきたときた。大分詰め込んでるわ…

まあ 2 週間の期限だし怒涛のイベント尽くしで飽きる暇ないのはいいんだが、
いわゆる日常的な場面がほぼないのは結構キツいところだと思った。周回して改めて。
そのための体験版とも。あっちこそ本当に何のイベントもない平和な日常だからね。
でも、この怒涛の展開こそこのゲームの本質でもあるのが何とも言えないところ。

まあこの辺はね、他の 2 人も織り交ぜながら中和していく感じでやっていけば…
と思いきや、こころも序盤から結構突っ込んでくるのよね。結果、相対的に一番平和なのが
くるみ一択という。こっちはこっちで言動フリーダムすぎるんだが面白いのでヨシ!問題は
ナッツで釣らんと出てこないところ。他 2 人は確定で来店するっぽいのにどうして…

何よりくるみの扱いに四苦八苦する 2 人(とトオルちゃん)が見てて面白いんだわ。
頑張って会話しようとするんだけどガンスルーされたり、助けを求めようにもトオルちゃんも
割って入るタイミング掴めないし。でも、あむがシーシャの吸い方に悩んでる時にお手本見せて
くれたりと、必ずしも無視してるわけではないというのが…聞いてるけど反応しないタイプ?

まあ言うて 3 人とも社会人だしね。見た目はともかく。特にくるみは精神的にもみせいn
そういう意味でバランスは取れてる感じかしらね。年齢はざっくり成人ってくらいだけど、
あむを基準にこころが年上、くるみが年下って設定な気はする。演出的にも。…こころだけ
乳揺れするのよね。あむを差し置いて。イベント画もセクシー系多めだしそうなのかなと。

逆にあむがあんまそういうのなくて…見事な北半球を惜しげもなく晒しておきながら。
かわりと言っては何だが表情差分がすごい。怒った表情一つ取っても、ムッとした顔から
激高した顔、むくれた顔にスンとした顔とまあ多い。他の表情もとにかく多くて感情表現の
幅が広いといった印象。おかげで親近感は得やすいかもね。つまりはそういう枠なのかと。

こころは表情自体が大きく変わる印象。感情の揺らぎが大きいというか。おかげで
パターンは少ないものの分かりやすい。くるみは感情表現の狭さを逆手に取ってる印象?
グルグル目でナッツ暗唱してる時とかまあ面白いんだ。あと真顔でサムズアップしたり。
…うん、やっぱこのゲームの癒し枠くるみだわ。他 2 人より重くなるタイミング遅いし。

そう、遅い。重くならないとは言ってないぞ。何ならくるみが一番重いまである。
いてくれるとありがたいのはあむだけどね。トオルちゃんが評価する通り、誰とでも
仲良くなろうとする姿勢はいい。本人は「チヤホヤされたいから」と蔑むけど、そりゃ
誰だってそうでしょ。行きすぎてリアコ営業になっちゃったのはどうかと思うけど。

こころはねぇ…常識人枠って感じで割喰ってるような気もする。他 2 人と比べると
パンチが足りないというか。まあ全員濃いキャラでも胸焼けするので誰かが清涼剤に
ならざるを得ないのは分かるんだが…そういう意味でも年上枠っぽい。嫌いではないけど
優先度は下がる。そんな感じ。かといって、いてもらわんとトオルちゃんがストレスで
マッハになってしまうのでね。唯一、人の死に関与した問題抱えた娘でもあるし。

何にせよ、この 3 人でないとダメよ。誰が欠けても Hookah Haze は成立せん。
そしてこの 3 人に真面目かわいいトオルちゃんが入ることで完成と相成るわけよ。
本当、対応がとことん真摯で妥協ないから安心感がすごい。基本いじられ枠なのも
見てて楽しい。あとは治療の決断さえしてくれたら…まあそこはトゥルーで救えと、
そういうことなんだろうけど。少なくとも、本編では余命を全うするしかない。

でも、だからこそ三者三様の悲しみの乗り越え方がね、光るわけよ。
これが美しいからあんまトゥルーに行きたくないって部分もある。助かる道があるなら
その方がいいのは分かるよ。でも、そう上手く行かないのが世の中ってもんじゃん?
創作だからこそ、そういう生々しさを描くのもアリだと思うのよね。悲しいけど。

それはそれとして、創作ならではのご都合主義による救いもあっていいと思うし。
if なんて現実じゃあり得んからね。仮にあったとして、確かめる術なんぞあるわけないし。
だから、心の平穏を求める意味でのハッピーエンドはあっていい。ちょうどスネジンカでも
そんなエピローグがあったし。まあでも…うん。所詮 if は if よ。悲しみは背負うべき。

スネジンカの場合は、逆にバッドが if になった感じか。そも溶鉄 ED からの続きだし。
でも、こっちはトゥルーこそが if であってほしいよ。タイトル詐欺も甚だしい気がするけど。
まあどう解釈するかはプレイヤー次第でいいよね。救われるならそれが一番って意見も、
救われないからこそ美しいって意見もあっていい。多様性とはそういうことよ。
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うーむ、しかし体験版が惜しい。これじゃただのギャルゲーにしか見えん。
全 ED 網羅したからこそ思えることなんだけどさ。もうぶっちゃけちゃうけど、主人公との
死別がメインだからさ、その辺全く触れない範囲となるとまあこうなっちゃうよねというか。
あと各ヒロインの抱える問題も。そういう負の面こそがこのゲームの本質だと思ってるから、
毒抜いちゃうと凡百のギャルゲーと同じに見られそうだなって懸念は払拭しきれない。

逆に、この範囲でよくこのゲーム買う気になったなとも。本当、雰囲気に惹かれて
買ったようなもんだからね。あとあむ。体験版もあむしか触ってないし。なので、ここまで
刺さる内容だったことは本当にいい誤算だったとしか。個人的にも新鮮な体験だったしね。
看取る・残される立場ならともかく、看取られる・残していく立場になるというのは。

若干、曇らせ隊とかいう連中の気持ちが分かった。共感はせんけど。してたまるか。
思い出になるより共に歩んでいく方が幸せに決まってんじゃん。だからこそのトゥルーだし。
問題は、最終的にあの 3 人の中から誰を選ぶかということだが…やっぱあむの一人勝ちかね?
こころは身を引きそうだし、くるみもあむの本気には敵わなそう。まあ個人的な願望ですが。

そこ考えると、プレイヤーは主人公というより主人公に選択を促す神の視点って感じ。
個人的にはあの店に通いたいというより、あの 4 人を神の座から眺めてたいって方が強い。
そのくらい主人公にも個性があって…まあちゃんとビジュアルも用意されてますのでね。
引っ込み思案な真面目ちゃんの割にパンク系ファッションなのがまたアンバランスでいい…

あむの厄介ファンも毅然とした態度で追い返すし、やる時はやるのもカッコよくてさ。
あれは男でも惚れる。というか見た目ほぼ女の子なのでね。下手したら本当に惚れる輩も
いるかもしれん…いいえ、私は遠慮しておきます。トオルちゃんにはあの 3 人と幸せに…
いや、あむと幸せになれ。…あ、主人公の名前です。炭木トオル。ぜひ覚えて帰って。

あと結構リアルというか生々しい描写があって。忘れ物イベに関連してポーチを渡すシーンが
あるんだけど、その前の段階で薬のゴミ入れちゃってたのよね。で、そのことで主人公が難病を
患ってることに気付かれるんだけど、最初の反応が「ムッとした」だったのよ。伏線だったのは
察してたけど、確かにゴミ入ってたらまずそっちよなって、いい意味で納得しちゃったの。

他にもリアコ営業がどうとかお婆ちゃんの認知症が進んで自分のこと忘れたことに対して
ホッとしただの、なかなかえげつない描写がちょいちょいあったのがよかった。そういうのも
雰囲気作りに寄与してるなって。こういうところも体験版じゃひた隠しだからね。何というか
もったいないという気持ちと、引かれるから隠して正解かって気持ちがせめぎ合ってたり。

それと、毎回必ず挟まる炭調整。ホースの受け渡しの時の表情とかいじってる時の
小気味いい SE とか調整完璧だった時の反応とか、まあ見てて聞いてて飽きないんだわ。
スキップもできるんだけど毎回見ちゃう。三者三様の表情がいいんだ…一番はあむだけど。
調整自体も 2~4 の間でいいしね。多めなら 4 、少なめなら 2 、現状維持なら 3 と単純明快。

まあそんな感じで、力入れてる大半の部分がフレーバー程度っていうのもまた気楽で…
もしかしたら好感度設定あって最終選択までの期間に影響あるかもだが、そこまで詰めんでも
クリアはできるしね。14 日+5 日の猶予まであるし、むしろ期限使いきる方が大変という。
だからこそ気軽に触ったり触らんかったりできるのもまたよき。地味に革新的だと思う。

ただ、こんだけ言っといて何だが、世界観に軽く触れたい時は体験版アリかもね。
負の面がメインとはいえ、気軽に入っていきづらい部分あるからさ。寝る前とかにちょっと
会いに行こうってくらいの感覚なら十分アリ。なお、製品版にも ANOTHER DAY として
体験版入ってます。なのでぜひ。鬱ゲー?なので人は選ぶと思うが、救いもあるのでぜひ。
退廃的な雰囲気とサクッと終わりそうなボリュームに惹かれて購入。主人公は難病で
余命間もない青年。法律により 2 週間だけ夢を叶えられる権利を使いシーシャ屋を開店、
訪れるお客さんの様々な事情と向き合いながら自分の未来とも向き合っていく…といった
話の流れ。3 人全員をクリアすると、トゥルールートという新たな道が開かれる。

インターフェースはかなりごちゃごちゃしており、一つの画面にサントラから何から
詰め込まれている上、操作もボタン配分により一括。なので、はじめのうちは何を押して
何が動くか理解するのに四苦八苦することになる。ただ、基本的にフレーバー的な機能で
やるべきことはかなり少ない。LR でフレーバーの操作だけ覚えておけば多分おk。

訪れるお客さんは 3 人。オススメのメニューによって誰が出るか決まっており、
大まかにスイーツ、スパイス、ナッツに対応。それ以外はオススメに上げても反応なし。
組み合わせた場合、2 人まで同時に来店することもある。その場合、お客さん同士での
会話も発生するので地味に賑やか。個別攻略の意味もないのでどんどん呼び込もう。

はじめに注文と途中に炭の調整が入るものの特に影響はなく、適当でもおk。
また、この時の演出もスキップできる。ED コンプには割と周回することになるので
覚えておくと吉。何度か来店させ続けると最終選択肢が現れ、どちらを選んだかで
ルートが確定。L が HAPPY 、R が BAD と分かりやすいので迷うことはないと思うが、
R を選んだ場合、対応したフレーバーをオススメにしても来店しなくなる。注意。

ED は LR+最終選択前の 9 つ、14 日経過、来店なし、TRUE の 計 12 種類。
この中で曲者なのが 14 日経過で、普通にやると間違いなく誰かの最終選択にひっかかる。
ではどうするかというと、フラグを立てるだけ立てて放置。誰かの HAPPY が確定すると
他キャラのフラグが折れるため、あとは来店させないようにすることでひたすら日数を
減らすという荒業のような方法で到達可能。なお 5 日延長可能だが切っておk。

個人的にはあむ目当てで始めたんだが、やってみたら結局全員好きになりました。
一番はあむだけど。ああいうグイグイベタベタしてくる娘、好きなのよね。依存させがいが
あるというか…ゲスですいません。こころは明るいお姉さんかと思いきや…だし、くるみは
のっけからトバしてくる不思議ちゃんだし、とにかくどの娘も魅力的でかわいいの…

そんな娘らが最終的に主人公を救う流れが本当に美しいんだ…ご都合主義と呼ばれようが
知ったことか。さんざ不幸な目に遭う様をこちとら見てきてるんじゃ、最後の最後くらい
安い奇跡で救われたっていいじゃろがい。まあ肝心の内容は実際プレイしてもらうとして。

きっちり読みながらでも一周 3 時間くらいなのでかなりお手軽。2 週目以降ともなると
スキップしながらで一時間程度なので、ED コンプもさほどかからない…はず。14 日目の
到達方法だけはちょっと頭捻らんと思い付かんと思うが。あと、各種 BAD は短いながら割と
えげつない結末なのでそれなりの心の準備を。特にあむ。あの後を想像するだけでもう…

また、TRUE が存在する関係上、HAPPY もそれなりの内容ではあるので注意を。
一応、前向きな内容ではあるけどね…約一名を除いて。でも、あれはあれで本人の救いなら
それでいいのかなとも。イースチナ思い出しちゃったよね。アークナイツの話になるけど。

操作の多さにはじめこそ面食らうと思うが、慣れてみればやることはシンプル。
ゆえに飽きも早いかもだが、この雰囲気は定期的に帰ってきたくなると個人的には思う。
シンプルかつ短め=周回もしやすいってことだしね。そういう部分も含めて好みに合う。

惜しいところは、個別イベになると他のお客さんガン無視になるところかね。
わざと忘れ物置いてくイベントとか、客置いて届けに行っちゃうからね。いかんだろと。
その辺の噛み合いまで考えて組めというのも酷な話だが、やっぱ気になっちゃうよね。
他は特に。伏線回収丁寧だし女の子エロカワだし余韻はいいし文句なし。オススメ。
プロフィール
tmyk
2.5 しゅうねんドクター
ID:52111456
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