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Smile Holic

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その笑顔、凶器にして劇薬
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うーむ、しかし体験版が惜しい。これじゃただのギャルゲーにしか見えん。
全 ED 網羅したからこそ思えることなんだけどさ。もうぶっちゃけちゃうけど、主人公との
死別がメインだからさ、その辺全く触れない範囲となるとまあこうなっちゃうよねというか。
あと各ヒロインの抱える問題も。そういう負の面こそがこのゲームの本質だと思ってるから、
毒抜いちゃうと凡百のギャルゲーと同じに見られそうだなって懸念は払拭しきれない。

逆に、この範囲でよくこのゲーム買う気になったなとも。本当、雰囲気に惹かれて
買ったようなもんだからね。あとあむ。体験版もあむしか触ってないし。なので、ここまで
刺さる内容だったことは本当にいい誤算だったとしか。個人的にも新鮮な体験だったしね。
看取る・残される立場ならともかく、看取られる・残していく立場になるというのは。

若干、曇らせ隊とかいう連中の気持ちが分かった。共感はせんけど。してたまるか。
思い出になるより共に歩んでいく方が幸せに決まってんじゃん。だからこそのトゥルーだし。
問題は、最終的にあの 3 人の中から誰を選ぶかということだが…やっぱあむの一人勝ちかね?
こころは身を引きそうだし、くるみもあむの本気には敵わなそう。まあ個人的な願望ですが。

そこ考えると、プレイヤーは主人公というより主人公に選択を促す神の視点って感じ。
個人的にはあの店に通いたいというより、あの 4 人を神の座から眺めてたいって方が強い。
そのくらい主人公にも個性があって…まあちゃんとビジュアルも用意されてますのでね。
引っ込み思案な真面目ちゃんの割にパンク系ファッションなのがまたアンバランスでいい…

あむの厄介ファンも毅然とした態度で追い返すし、やる時はやるのもカッコよくてさ。
あれは男でも惚れる。というか見た目ほぼ女の子なのでね。下手したら本当に惚れる輩も
いるかもしれん…いいえ、私は遠慮しておきます。トオルちゃんにはあの 3 人と幸せに…
いや、あむと幸せになれ。…あ、主人公の名前です。炭木トオル。ぜひ覚えて帰って。

あと結構リアルというか生々しい描写があって。忘れ物イベに関連してポーチを渡すシーンが
あるんだけど、その前の段階で薬のゴミ入れちゃってたのよね。で、そのことで主人公が難病を
患ってることに気付かれるんだけど、最初の反応が「ムッとした」だったのよ。伏線だったのは
察してたけど、確かにゴミ入ってたらまずそっちよなって、いい意味で納得しちゃったの。

他にもリアコ営業がどうとかお婆ちゃんの認知症が進んで自分のこと忘れたことに対して
ホッとしただの、なかなかえげつない描写がちょいちょいあったのがよかった。そういうのも
雰囲気作りに寄与してるなって。こういうところも体験版じゃひた隠しだからね。何というか
もったいないという気持ちと、引かれるから隠して正解かって気持ちがせめぎ合ってたり。

それと、毎回必ず挟まる炭調整。ホースの受け渡しの時の表情とかいじってる時の
小気味いい SE とか調整完璧だった時の反応とか、まあ見てて聞いてて飽きないんだわ。
スキップもできるんだけど毎回見ちゃう。三者三様の表情がいいんだ…一番はあむだけど。
調整自体も 2~4 の間でいいしね。多めなら 4 、少なめなら 2 、現状維持なら 3 と単純明快。

まあそんな感じで、力入れてる大半の部分がフレーバー程度っていうのもまた気楽で…
もしかしたら好感度設定あって最終選択までの期間に影響あるかもだが、そこまで詰めんでも
クリアはできるしね。14 日+5 日の猶予まであるし、むしろ期限使いきる方が大変という。
だからこそ気軽に触ったり触らんかったりできるのもまたよき。地味に革新的だと思う。

ただ、こんだけ言っといて何だが、世界観に軽く触れたい時は体験版アリかもね。
負の面がメインとはいえ、気軽に入っていきづらい部分あるからさ。寝る前とかにちょっと
会いに行こうってくらいの感覚なら十分アリ。なお、製品版にも ANOTHER DAY として
体験版入ってます。なのでぜひ。鬱ゲー?なので人は選ぶと思うが、救いもあるのでぜひ。
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