My Lovely Wife

My Lovely Daughter から続く 2 作目。世界観的なつながりは…？と思ったが、
マスターウォーロックやホムンクルスなどの単語が出てきたので地続きではあるらしい。
ただし、何年とか何十年とかそういうレベルじゃないくらい後のお話っぽいが。その辺も
踏まえてなのか、同じようでどこか明るく近代的な雰囲気なのが懐かしくも目新しい。

今回の目的は、死んだ妻の魂をサキュバスを使っていつも通りに。決定的に違う点は、
サキュバス全員との個別 ED があること。好感度が最大になったところで ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ すると、
サキュバスは人間になってしまう。本来ならばここで SATSUGAI し魂の器にするのだが、
条件を満たしていればそのまま結ばれることも可能なのだ。しかも各人 2 通りという贅沢。

町の仕様もかなり変わっており、施設自体はかなり少なめ。かわりに、各施設ごとに
4 段階のランクが設定されていて、高いほど効率がいいかわりに好感度が減りやすくなる。
また、その開放にはこちらから投資する必要があるため、前作よりお金の使い方はシビア。
セオリー通り部屋の解放から…なんて悠長なことやってると、確実に後手に回る回った。

さらに、全体的に物価も上昇しており、気軽にプレゼントも買い込めない。とはいえ、
値段の割に効果は薄いので買う意味はない。デートの方が安上がりというのは、何というか
嫌な意味でリアル…それからスキルツリー。解放していくごとにサキュバスたちとの会話で
選べる選択肢が増えたり、あらゆる行動にバフが付いたりする。これは結構面倒かも。

前作より複雑になったかと思いきやそんなこともなく、やってくうちにすんなり慣れた。
やっぱ経験済みだと違うわね。そういう意味では、今作のチュートリアルとも言えるか？
あっちはあっちのよさあるけどね。こっち個別 ED あるとはいえ、メイン ED 2 つだけだし。
しかも複雑な条件もなく、終盤での 2 択分岐。ここだけちょっと惜しかったかなぁって。

とりあえず面白かった。基本をそのままにグレードアップさせた感じが Good 。
セピア調だった画面もカラフルになって、歴史の隔たりを感じるのがね…何かいい。
そのくせ、やっぱ時間かからんからサクサク進めるという。つーか、ロードないのよね。
そこは素直にすごいと思う。唯一不満なのは、サキュバス作るたびに名前入力画面が
挟まってくること。これ飛ばす手間だけ煩わしかった。あとは特に不満なし。

はい、ということで、ここからはいつものプチ攻略。つっても、真面目に攻略してるとこ
探した限りないのよな。なので、もしかしたらここが唯一の攻略サイトになるかもしれん…
まあそういうことで、まずは序盤の流れ。とりあえずチャームを上げ、ホテルで金を稼ぐ。
貯まり次第ホテルにつぎ込み、金の巡りをよくしていく。部屋の解放は余裕ができてから。

好感度は ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ する時に必要なだけなので、0% のままでおｋ。前作のように
逃げられるということはない。必要になったらデートに誘って上げよう。というか、
デートも無駄に金がかかるので、はじめのうちはひたすら金稼ぎに専念した方がいい。
ホテルを全開放したら本番と考えておこう。その頃には金回りもよくなってるはず。

同じところに行かせ続けるとバステが付くが、フレーバー程度に。効率落ちようが
数で押しきるだけだし、金がなければ何もできないままなので気にする必要はない。
イベントも同様。得が多いと思われる方を直感で。反応が悪い割に好感度上がる時も
あるのはご愛嬌。ちょいちょい甘い部分あるのよね… <i> が機能してなかったり。

スキルツリーもホテル or 金貨方面を重点的に。サキュバスとの会話は個別 ED にのみ
必要なものなので一旦忘れていい。データが消える ED はなく、直前から再開できるので
まずは地盤作りをしよう。金が余りだしたらいよいよデート。そのまま SATSUGAI より
ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ した方がより多くエッセンスを獲得できる…が、主人公側の上限が低いうちは
上限に達し次第 SATSUGAI した方が楽で無駄がない。素材はちょっと惜しいかもだが。

続いて個別 ED の分岐条件。これ分かりやすいのと分かりづらいのがほぼ二分してて、
要は個々人の抱えるものとどう向き合うかって感じ。分かりやすい例を挙げると、ノクティ、
カース、アクリス、リスト、ハーラ、ヴェレッド、シャスタ。会話の流れがそのまま分岐に
なってるので、まずはこいつらで感覚を掴んでみるとよい。作り方？総当たりで ｵﾅｼｬｽ!!

あと、ほぼ確実に 1 回は他のサキュバスを召喚させることになるので、部屋に空きを
作っておくとよい。2 部屋くらいを攻略枠、残り 3 部屋を生贄＆召喚用にするといい感じ。
それからメインの分岐だが…残念ながら最短でもエピローグから再開するしか方法はない。
上述のセオリーを守れば割と早いので、面倒だが頑張ろう。スキルツリー？…頑張って。

いやしかし、サキュバスの時イマイチと思ってたのに、人間なった途端 ｷｭﾝ ってなるのの
多いこと多いこと。かわいいのがかわいいままなのは分かる。かわいくないのもちゃんと
かわいくなるから「君写真と違わない？」状態なのが本当に…しかし、選択を間違えれば
容赦なくえげつないオチを迎えるのはシリーズのお約束。落差がマジすごいんすよ…

でも、個別 ED ならではって感じでいいやね。メインと違って、こっちの幸不幸は
こっちの選択によるものだし。つーか、妻もサキュバスだったとかひどくない？途中で
知らん名前出てきた時「まさかこいつが…？」とはなったけどさ。にしてもあのオチは…
まあ、もう片方の ED との対になってるのかしらね。人の心を忘れなかったイレリーと、
そもそも人の心がなかったアスモデウスと。それがよりにもよってあのタイミングとは…

プロローグが馴れ初めついでのチュートリアルなのも、粋というか気が利いてる。
実際にゲームの流れを追いながら主人公の仕事をたどりながら、どう愛を育んでいったか
追体験していればこそ、最後のあれがまた効くんだ…美しいとすら思える完璧な悲劇よ。
当人としても予想外だったんだろうな…目覚めた瞬間、あっさりヤっちゃってたし。

続きがあるかどうかは…どうだろうなぁ…娘、妻と来て、他に大事なものと言えば…
ネタなさそうだよなぁと思う反面、強烈に惹かれてるからまだ遊びたいとも思うのよ。
だから、続編は欲しい。また同じ形式で、背徳感マシマシで因果応報なストーリーを。
本当、こんなに刺さったの刻命館、影牢以来よ。あっちは勝手に日和って潰れたが、
こっちはまだまだキレッキレのまま突っ走ってほしいわ。目指せポスト刻命館。

追記（2022/08/10）
個別 ED コンプリート…！タウラ、ラミア、バステト、メアが個人的最難関でした。
他はプライドへし折るか悪いところ直すかで分かりやすいんだが、こいつらはその辺が
マジで分かりづらかった。おかげで最後の最後までどうなるか本当バックバクで…

具体的な選択肢は何とも言えないのでヒントを言うと「相手を尊重すること」かな。
いわば第三の選択肢。タウラに関してはリアルで「そっちかぁ～」って声出ちゃったし。
あんなん、どう考えても大人しくさせる方だと思うじゃん？守ってもらう方だとはとても…
でもそのパターン、エニュオで使ってるしなぁ…となれば、ああなるのも当然の帰結と。

にしても、本当に落差がすごい。まさに天国と地獄って感じ。だがそれがいい。
どっちから見てもいいってのはある。が、先に II を見た方がメンタル的にはいいかしら。
そういう意味では、上記 4 キャラはアリだった。どうすれば救われるんだと足掻いた末の
幸せそうな 2 人ときたら…分かりやすい連中はその辺のカタルシスが足りないかも。

個人的なお気に入りはカリスかアクリスか…依存させがいのある娘、好きなんです。
ノクティとリストのドストレートイチャラブ ED も好きだけどね。ラミアは元の仕事に
戻るところが妻との馴れ初めを思い出させてくれてちょっと切なくなれるのが好きだし、
エニュオとシャスタは掛け値なしに KAWAII!! …うん、どの娘も好きになっちゃうわ。

II の容赦なさで言うならハーラとアガシュか。肝心なところが上手いことウィンドウで
隠れてて、「これどうなってんの？」と R 押した時の衝撃といったら…あれはガチでヤバい。
ルズベルとメアはただ可哀想ね。人間になる意義を見出せなかった末路といえばそうなんだが、
こちらがそうしてしまったのもあってやるせなさがすごい。バリエーションとして秀逸。

カースとダイアレンも。こっちは本人がちゃんと罰を受けてるのが救いではあるか。
「お前がそうさせたんだぞ」って説得力があって好き。ヴェレッドもこっち方面かしら。
最初に個別 ED 見た時は「 I … I ？」ってなって「こんだけの人数マルチとか大丈夫か」と
心配だったが、ものの見事にバリエーション豊富で大変満足でした。これは唯一無二ですわ。

そうそう、デートの方は好感度が 100% の時にデートに行くと見られる。
90% 台の時でも見られた気がするが、100% なら確実なので 100% でデートに誘おう。
これ見て印象変わった娘もいるのよね。カースとかエニュオシャスタとか。こっちで見ると
ちゃんとかわいいのよ。で、ED でさらにかわいくなるという。好きになるわこんなん…