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Smile Holic

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その笑顔、凶器にして劇薬
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今回の恐怖演出について。要は怖がらせ要素?まず思い浮かぶのは、
渡会邸屋根裏での這いずり霊かね。はじめに他人の体験という形で見せておき、
それを次に自分が見に行くという、何か出ると分かっていることが恐怖感の増幅に
一役買っているのだと思うが、個人的にはどちらかというとその逆だった。

いることが分かっているからこそ、むしろ怖くない。来るべきものが来るんだと、
そういう心構えができてしまった。実際、初見でも「ああ、やっぱり来た」くらいにしか
感じなかった。この辺は、向き合い方によっていろいろツボが違うんだろうなと。

このタイプの同系統では、多分気付かないと思うが六ノ雫の潰された男が近い。
その手前の傘をさした女に気を取られがちだが、そこから先に進んだ時、短時間だが
赤いフィラメントが出る。実はこの時、車の下に潜り込む霊の姿を見ることができるのだ。

ただ、かなり急いで向かわないと消えてしまう上、よく見ないと分からないレベルという
意味があるのかないのか分からない演出だが。しかも、轢かれて死んだはずなのに車の下に
潜り込むとか…何かお化け屋敷の裏側を見た気分。ちなみに、この後御神水が設置される。
なので、「この御神水は罠です」という意味合いもあると思うのだが…どうなのかね。

しかし、この件に関しては十三ノ雫で挽回できたのではないかと。
夕莉のベッドの下に隠れていたあれでもう許してやってもいいんじゃないかね。
個人的には、「うら若き乙女のベッドの下に潜む変態」というさらなるレッテルを
貼っ付けてやりたいところだが。あんな変態、決して看取ってなどやるものか。
だが、NIGHTMARE では看取る方が楽。悔しい…でも看取っちゃう!

続いて、個人的に印象に残っているのは、三ノ雫に出現する首を吊った男の浮遊霊。
部屋の中に出現するので、壁に隠れて顔が見えず撮影ができないものだと思っていた。
しかし、撮影できた。なぜか。近付いて顔が見える角度まで射影機を持っていったから。
この「首を吊っている」という絶対に近付きたくはない状況。しかし近付かなければ目的を
達成できない。さらにその決断をプレイヤーに委ねるという構図は上手いなと思った。

ここ、ただでさえ稼げるポイント限られてるしね。もしかしたら湧き霊がいるかもだが、
いなかったらこういうので地道にポイント稼がないと SS 絶対届かないだろうし。こういう
ゲーム的な事情に恐怖演出を上手く噛み合わせてくる感じ、すごくいいと思います。

続いて、誰もが一度は絶叫したであろう、十三ノ雫の八尺様ドアップ。
はじめに坪庭廊下で登場をほのめかせ、一度目の中廊下ではノイズと声が聞こえるのみ。
確認しに行っても何も出てこず、「何だ脅しか」と思わせておいてからの二度目のドアップ!
掴みはバッチリ。恐る恐る確認しに行くがやっぱり何もない。「何だよやっぱいねぇじゃん」と
胸をなで下ろし、その後電話の確認に向かおうと部屋を出ると満を持しての八尺様登場!

しかし、これも浮遊霊扱いなので戦闘はなしという、この「何しに来たんだよ!」感。
そして、さんざ怖がらせられた鬱憤をどこにぶつけたらいいのか分からないモヤモヤ。
その怒りの矛先は、哀れ次の登場となる榊に向けられるのであった。めでたしめでたし。

…いやそうじゃなく、この段階を踏んでいくという手法もなかなかよかったと思う。
何より、決して目を離してはいけない監視カメラという状況とすごく相性が良かった。
目を背けたい、でも目を背けたらどんな異変が起きたか分からない、そうなるとゲームの
進行に支障をきたす、でも怖い、でも見ないと、でも…という堂々巡りをより強調できたかと。

まあ、八尺様関連はゲームの進行に関係ないんですけどね。これもまた、ネタが割れると
怖くなくなる典型。実際、初回の緊迫感はとんでもなかった。ここ二度とやりたくないってくらい。
今は何が起きるか、起きた後放置しても別に問題なし、むしろ律儀に待っててくれる怨霊いい…
くらいに思うようになってる。どちらかというと、狭い場所での戦闘ばかりなのでやりたくない。

鏡石の設置も、八尺様が映るのがフラグっぽいんだよね。だから、どう考えても八尺様が
置いていったようにしか見えないという。実際どうなのかは分からんがね。でもそう考えた方が
かわいいじゃん。もうあのまま八尺様と一緒に暮らしたいレベル。むしろ八尺様と添い遂げたい。
しかし、NIGHTMARE ではツンになる八尺様。零式フィルムも持ってくとかどういうこと…

続いて、あっという間すぎて置いていかれる可能性もありそうだが六ノ雫の覗き返す男。
苦労して見つけた格子窓を「さあ撮影するぞ」と構えたその瞬間に出現。見た目が見た目なので
インパクトは完璧。ただ、一瞬で消えるのであまり印象には残りにくい。そもそも、何が出たか
気付けず「は?」となる可能性も否定できない。まあ王道な演出ではあると思う。

同じ系統だと、八ノ雫の夕莉の部屋で撮影できる落下する女。何か通過したというのは
分かると思うのだが、それが何なのか本当に分からない。もはやスカイフィッシュのレベル。
ちゃんと撮影も可能だが、フレームに収めるのが本当大変。同時撮影となると職人芸の域。
まあ、彼女はここに限らず、大抵の出番が落ちる場面なので捉えにくいのがお家芸か。

しかし、このゲームで一番怖かったのは一ノ雫。探索が終わって帰るだけとなった後、
ダメ押しとばかりに従業員詰め所を探索。「やっぱ何もないよな」と後ろを振り返ったら、
廊下の向こうにいたはずの密花さんが目の前に立っていたこと。思わず声出ちゃったよ。

つまり、本当に怖いのは存在がはっきりしない霊より実在する人間ということなんだな。
架空の化け物などよりもっと怖いものが、現実には存在しているのだ…(綺麗にまとめた感)
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