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Smile Holic

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その笑顔、凶器にして劇薬
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最近触れる機会があったので、久しぶりに引っ張り出してみた。
このゲーム、終盤で明かされる世界の真実と ED 分岐が好きなのよね。
簡単に説明すると、南極から殺人ウイルスが吹き出して世界崩壊、残された人類は
環境が元に戻るまで宇宙で待つ組と、現環境に適応した新人類になろう組に分かれる。

で、後者によって作られたのがプレイヤー。極めて人に近い生命体まで進化させ、
そこから環境適応因子を取り出し、人類に移植することで現環境に適応した新人類を
作り出そうとしていた。しかし、そもそもの発端となったウイルスは、何と地球が
自然を汚す人類を絶滅させるために放ったものだったことが判明する。

人類の目論見は成功するが、研究施設は移植を待たずして動物たちの襲撃に遭う。
処分されるはずだったプレイヤーは開放され、研究者の一人から「居住区にいる
女子供らだけは助けてほしい」と頼まれる。で、ここからが最大の分岐点。

人類の生き残りを由としない地球から「お前こそ次代の長にふさわしい」と
太鼓判を押される。「ただし、生命の長は 1 種に限られる」とも。つまり、自分か
人類か、どちらか選べと。普通なら自己犠牲精神を発揮して人類を守るのが筋だが、
実は人類を見捨てる選択をすることもできる。その演出がまた冷酷かつ秀逸。

居住区を出た途端、主観に変わる視点。一つづつ部屋を巡り、人間がいれば抹殺。
そして最後の部屋。誰もいないことを確認し部屋を出るのだが、その直後物音が響く。
戻ってみるとそこには最後の一人。ここで視点が反転し人間側、つまりプレイヤーを
見つめる視点へと変わる。そして今まで喋らなかったプレイヤーからの衝撃の一言。

「死ね、人類」

冷徹に振り下ろされる右腕。赤く染まる視界。そしてスタッフロール…
この流れがたまらなく好きなの。今まで動かしてきたプレイヤーが自分の意志で
反旗を翻す展開もそうだが、最後の最後で人間側に視点が移る演出が最高にクール。
確かに、自分たちも立場は人間側だよなぁって。ここでそのことに気付かされる。

視点が変わると同時にこちらの操作を離れて動き出したり、最後に喋るのも、
もう「プレイヤー」ではないんだなってのが伝わってきてゾッとする。特に後者。
何より、その衝撃的な内容と視点が反転するのもあって、ここはマジで怖い。

ただ、最後のプレイヤーの姿が反映されるので、ダサい生き物になってたりすると
怖さ半減どころか、返り討ちにできそうな感じになるかも。そこはお遊びの範疇か。
でも、やっぱり最後は DEMON でカッコよく締めたいよ。揃うかは割と運だが。

興味を持ったならぜひ…と言いたいところだが、この終盤に至るまでの流れが
本当に誇張なく単調なので、あまりオススメしない。だからこそネタばらしたんだし。
ただ、その単調さがあればこその怒涛の展開だとも思うので、機会があればぜひ。

つーか、一度は攻略サイトまで作ったからね。今はもう潰しちゃったけど。
まあ、アーカイブは残してあるんで、欲しけりゃ探せ。背袋の全てをそこn(ry
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