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Smile Holic

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その笑顔、凶器にして劇薬
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こずえの特訓後の背景、刻命館の魔界ゲートに見えたわ…祭壇側から見る方ね。
さすがに今やるにはキツいが、でもあれ以上にオンリーワンなゲームもないんだよなぁ…
まず開幕の展開が衝撃。父王が目の前で殺され、弟王子に問答無用でひっ捕らえられ、
濡れ衣のまま火あぶりにされと、まるでジェットコースターのような転落人生。

謎の声に救われ、いよいよ復讐が始まるのかと思いきや、最初は何と自分も侵入者側。
現主から契約の証を奪い取り、ついさっき助けてくれた恩人を罠にかけ、それからようやく
本当の始まりという…この執拗なまでに良心を捨てさせようとする展開がね、素晴らしいの。
とにかく「悪に染まれ」と。内に抱える悪意を曝け出せと、そう言わんばかりの神展開。

当然、用意された結末も相応しいものが多く…というか、これマルチ ED なのよね。
中には救われるものもあるんだが、素直に「よかった」で落としてくれないのがまた…
何より、テキストが秀逸。簡素なものなんだが、それが逆に哀愁を漂わせるというか。

個人的に印象深いのは「ただ館のみがそれを知っているだろう…」。一度は踏み外した
人としての道をもう一度歩もうという決意に現実を突き付けるような、この無慈悲な締め…
確かにそうだけどさぁ…希望が持てるような締め方にしてくれたっていいじゃないのさ…
それが許されない立場だってことも分かるけど。だからこそ惹かれるんだよなぁ…

あと「たしかにいるのだ」。一旦締めたと見せかけてのこれ。マジ鳥肌もの。めっさ怖い。
ホラー物の定番オチと言えばそうなんだが、このゲームだと悲惨さ・残酷さがマジ半端ない。
何があったかは…ご想像にお任せします。まあ、底まで落ちたらもう這い上がれないよね…

そして、最高のハッピーエンドと言うべきか、復讐を完遂した時の締めがこれ。
「どのような世界がそこにあったのか今や知る者はない」。なにこれかっこいい…
もちろん、素直にハッピーと言えるエンドではないけどね。んなわけあるかい。

でも、一番好きなのは心中かね。誰も倒しようがないと思えた魔人が、非戦闘員の
あっけない一撃で死ぬってのが…でもって、すぐにその後を追う許嫁っつーこのシチュが…
何より「愛しているからこそ、こうするしか方法がない」と言ってのける姫様の覚悟が…
確かに、生きて償うには重すぎる罪よなぁ…そうさせてきたのはこっちなんだがね。

何というか、それまで悪に浸ってきたプレイヤーの目を覚まさせるためのオチというか、
「やったことには相応の責任が伴う」という当たり前のことを再認識させられるというか、
とにかくどれも綺麗なオチじゃないのはいいと思います。安易に許されるほど軽い罪では
断じてないわけだし。だからこそ、どれもこれも心に刺さるんよ…マジ神がかってる。
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